長崎の不思議な猫、尾曲がり猫の魅力

皆さんは「尾曲がり猫」をご存知ですか？長崎県に多く生息する、しっぽが曲がった特徴的な猫のことです。今回は、この不思議な魅力を持つ尾曲がり猫についてご紹介します。

尾曲がり猫とは

尾曲がり猫は、その名の通りしっぽが曲がっている猫のことを指します。具体的には以下の3タイプに分類されます。

1. 鍵しっぽ – しっぽの先が折れ曲がっているタイプ
2. 短尾 – しっぽが短く切れたようなタイプ
3. お団子しっぽ – しっぽがくるっと巻いているタイプ

長崎県では、なんと全体の75%もの猫が尾曲がり猫だといわれています

これは全国平均の約2倍にも及ぶ高い割合です。

なぜ長崎に多いの？

尾曲がり猫が長崎に多い理由は、江戸時代にさかのぼります。当時、長崎の出島はオランダとの貿易の拠点でした。オランダの東インド会社の船には、ネズミ退治のために猫が乗せられていました。その猫たちの原産地がインドネシア周辺だったのです。これらの猫が長崎に上陸し、繁殖していったことで、尾曲がり猫が増えていったと考えられています。

幸運を招く猫？

尾曲がり猫には、幸運を招くという言い伝えがあります。その曲がったしっぽが「幸運をひっかけてきてくれる」と信じられているのです。長崎には「尾曲がり猫神社」まであり、猫の健康長寿を祈願できるそうです。猫好きの方には、ぜひ訪れてみてほしいスポットですね。

尾曲がり猫を守る取り組み

このユニークな猫を守ろうと、「長崎ネコ学会」（旧・長崎尾曲がり猫学会）という団体が活動しています。尾曲がり猫を通じて長崎の歴史や文化を伝える取り組みを行っているそうです。

最後に

長い歴史と文化が生んだ尾曲がり猫。その独特な姿は、見る人の心を和ませてくれます。長崎を訪れる機会があれば、ぜひ尾曲がり猫を探してみてください。きっと素敵な出会いが待っているはずです。

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