2018/01/23
どこよりも詳しい!そうめんとひやむびの違い
そうめんとひやむぎの違い
個人的には、誰もが一度はググっているだろうと思っているひやむぎ(冷麦)とそうめん(素麺)の違いをまとめてみました。
製麺機で作られる場合
種類 | 麺の太さ |
---|---|
そうめん | 幅1.3mm未満 |
ひやむぎ | 幅1.3mm以上1.7mm未満 |
うどん | 1.7mm以上 |
きしめん | 幅4.5mm以上 厚さ2.0mm未満 |
手延べ麺として作られる場合
種類 | 麺の太さ |
---|---|
そうめん | 幅1.7mm未満 |
ひやむぎ | 幅1.7mm未満 |
うどん | 1.7mm以上 |
きしめん | 幅4.5mm以上 厚さ2.0mm未満 |
何故製法によって違いがあるのか?
JAS規格(日本農林規格)の『乾めん類品質表示基準』では太さが基準になっていますが、製麺機によって麺が作られるようになったためです。
本来の作り方とどういった経緯で作られたか?をまとめてみました。
ひやむぎ
日本では室町時代になり、うどん、そうめん、切麦(きりむぎ)の名が現れはじめ、切麦はうどんより細く切るのが特徴で、冷やして食べるのを冷麦(ひやむぎ)、熱くして食べるのを熱麦(あつむぎ)といいました。
そうめんと同じく点心のほか饗膳(きようぜん)の後段(ごだん)にも供されたようです。
※現在は、熱麦などの温めんは廃れ、冷や麦だけが現在まで続いています。
そうめん
そうめんは、小麦粉、塩、水を練るところまではひやむぎと同じですが、ひやむぎのように切りません。
練ったものに植物油又はでんぷんなどを塗り、縒り(より)をかけて引き延ばして、細く仕上げて、天日干しをして作っていました。
尚、作り方は有名な揖保乃糸(いぼのいと)のHPでは下記のように掲載されていました。
JAS規格による基準値が決定
現在では製麺機で麺が作られるようになって、細い麺の「ひやむぎ」や、太い麺の「そうめん」も出回るようになり、両者が区別しにくくなったということがありました。
そのことからJAS規格(日本農林規格)の『乾めん類品質表示基準』によって、太さを基準に「ひやむぎ」と「そうめん」が分類されたのです。
しかし問題があったので基準を再改定・・・
多くは太さの基準で問題なかったのですが、徳島県の名産品である「半田そうめん」は1.7mm前後と太いそうめんです。
ひやむぎと同じ製法で作られているのに、太さの基準によって「そうめん」と呼ばれ、本来の製法で作られた江戸時代から続く「半田そうめん」の名称を”ひやむぎ”に変更するというのはおかしいということで、2004年にJAS規格が改定され、手延べそうめんの場合は幅が1.7mm未満とされました。
まとめ:そうめん・ひやむぎの違い
そうめんとひやむぎの違いを聞かれたら、
「そうめんの方がより細い!! ※但し手延べの場合は必ず細いということは言えない」
でいいと思います。
いかがでしたでしょうか。
このようにまとめてみると、そうめんを買うときには、長径が何ミリなのか、手延べなのか、製麺機で作られたものなのかをつい見てしまいそうですね。
今回は以上です。
お知らせ
ヒヨコ歩数計という歩きながらヒヨコが育っていくアプリを作って、いろんな方に結構使ってもらっています。RealmSwift, Admobの動画・インステ・バナー広告、UICollectionView、iOS-Charts、UITableViewを使用しているので、是非ご利用ください!